§70. プレゼントの小箱

 §68、§69に続き、今回もAlfoatのサイトを参照しています。このサイトには、大変手の込んだPhotoshopのチュートリアルが沢山あります。その中から、ゴールドの包装紙に包まれたプレゼントの小箱を作成してみます。画像を参照してGIMPで実践しています。参照先はAlfoatの Golden Foil Gift Box from scratch 。本家のチュートリアルより簡略化していますが、類似の雰囲気に仕上がったと思っています。

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     完成画像。

Step1-2 新規グラデーションの作成。

Step1-3 グラデーション適用後。

Step 1

 背景の作成。

    1/ 新しい画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=640×640
    背景=白

    2/ 背景レイヤーにブレンドを適用します。まず、新たなグラデーションを作成します。

    a) グラデーション ダイアログボックス底部の”新しいグラデーションを作成します”ボタンをクリックします。
    b) 左図の設定でグラデーションを作成します。
    c) 名前をつけます(作例では、Golden Simple)
    d) グラデーションエディタを閉じます。

    3/ 背景レイヤーに、作成したグラデーションでブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=今作成したグラデーション(作例では、Golden Simple)
      形状=放射状
      グラデーションの適用方向=左上から右下

Step2-2 黒で塗りつぶす。

Step2-4 グラデーション適用後。

Step2-6 レイヤーモード変更後。

Step 2

 背景に立体感をつける。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Contrast
    背景=透明

    2/ Contrastレイヤーを左図のように黒で塗りつぶします。

    3/ Contrastレイヤー上で、色域選択ツールを使用して黒の部分をクリックします。次に、選択範囲を反転します。

    選択>選択範囲を反転

    4/ Contrastレイヤーにブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=Default
      形状=線形
      グラデーションの適用方向=黒の境界面に直角になるように、上から下

    5/ Contrastレイヤーにガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=3

    6/ Contrastレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=オーバーレイ

Step3-4 直方体にマップ。

Step 3

 直方体の作成。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Cuboid
    背景=透明

    2/ 描画色を変更します。

    描画色=d6c19b(HTML表記)

    3/ Cuboidレイヤーを描画色で塗りつぶします。

    4/ Cuboidレイヤーを直方体にマップします。

    フィルタ>マップ>オブジェクトにマップ

    設定:
      オプション タブ
        元画像を次にマップ=直方体
        背景を透明に=チェック

      光源 タブ
        光源種=単光源
        位置: X=-1.50、Y=-0.80、Z=5.80

      向き タブ
        回転: X=45、Y=40、Z=0

      直方体 タブ
        画像を直方体の表面にマップ: 全て Cuboidレイヤーを指定
        拡大縮小: X=0.50、Y=0.30、Z=0.50

Step4-3 ダウンロードした包装紙の皺用の画像。

Step4-3 包装紙の皺を作成。

Step 4

 包装紙にシワを寄せる。

    1/ 作例では紙の皺は、本家チュートリアルに紹介されているサイト cgtextures.com から画像をもらってきます。

    2/ Cuboidレイヤーをクリックした後、ダウンロードした画像をレイヤーとして開きます。

    ファイル>レイヤーとして開く

    レイヤー名=Paper Wrinkle

    3/ Paper Wrinkleレイヤーを適当に拡大縮小します。

    4/ 不要部分を消去します。Cuboidレイヤーより選択範囲を作成します。

    Cuboidレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    5/ 選択範囲を反転します。

    選択>選択範囲を反転

    6/ Paper Wrinkleレイヤー選択状態で、[Del]キーを押して選択範囲を消去します。

Step6-3 パターンの追加。

Step 5

 包装紙の模様の作成。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Paper Pattern
    背景=透明

    2/ Cuboidレイヤーから選択範囲を作成します。

    Cuboidレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    3/ Paper Patternレイヤー選択状態で、パターンダイアログから任意のパターンを選択し、イメージ上(もしくは、レイヤーダイアログのPaper Patternレイヤー)にドラッグドロップします。

Step5-3 バンプマップ適用後、レイヤープロパティ変更。

Step 6

 豪華な包装紙に変換。

    1/ Paper Wrinkleレイヤーにバンプマップを適用します。

    フィルタ>マップ>バンプマップ

    設定:
      バンプマップ=Paper Patternレイヤー
      暗くならないように補正する=チェック
      方向=80
      持ち上げ=58.95
      深度=3
      水位=91
      他はDefaultのまま

    2/ Paper Wrinkleレイヤーのプロパティを変更します。

    レイヤーモード=オーバーレイ

    3/ Paper Patternレイヤーのプロパティを変更します。

    レイヤーモード=焼き込み
    不透明度=30.0

Step7-2 折り畳み部分。

Step7-4 作成された折り畳み部分。

Step 7

 折り畳み部分の作成。

    1/新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=For Dropshadow
    背景=透明

    2/ For Dropshadowレイヤーで、ペンツールを使用して左図のようなパスを作成した後、[Enter]キーを押して選択範囲に変換します。選択範囲を任意の色で塗りつぶします。

    3/ 選択範囲を維持したまま、For Dropshadowレイヤーに ドロップシャドー フィルタを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定:

      オフセットX、Y=共に、2
      ぼかし半径=4
      不透明度=100

    4/ For Dropshadowレイヤーを非表示にします。

    5/ 作成されたDropshadowレイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Fold Drop Shadow

Step8-6 折り畳み部分用直線の描画。

Step8-9 作成された折り畳み部分。

Step 8

 折り畳み部分の追加。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Fold Line
    背景=透明

    2/ 描画色を変更します。

    描画色=f2e9ca(HTML表記)

    3/ Fold Lineレイヤーで、ペンツールを使用して左図のような直線を作成し、パスの境界線を描画します。

    4/ Cuboidレイヤーの右側の側面を、色域選択ツールで一回クリックします。作例通りであれば、これで側面部分が選択範囲になります。

    5/ 選択範囲を反転します。

    選択>選択範囲の反転

    6/ Fold Lineレイヤー選択状態で、[Del]キーを押し選択範囲を消去します。

    7/ Fold Lineレイヤーにドロップシャドーを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定:

      オフセットX、Y=共に、-2
      ぼかし半径=4
      不透明度=100

    8/ 作成されたDropShadow#1レイヤーをFold Lineレイヤーと統合します。

    作成されたDropShadow#1レイヤーをFold Lineレイヤーの真上になるように移動させた後、右クリック>下のレイヤーと統合

    9/ 統合されたFold Lineレイヤーを端に移動させます。

Step8-6 縦のリボン部分を塗り潰し。

Step8-6 縦のリボン部分を塗り潰し。

Step 9

 十文字のリボン掛け。縦方向リボンの追加。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Tape V Base
    背景=透明

    2/ 縦方向のリボンをペンツールで左図のように作成し、[Enter]キーを押して選択範囲に変換します。

    3/ Tape V Baseレイヤーで、選択範囲を白で塗りつぶします。

Step10-5 ドロップシャドーの適用。

Step 10

 十文字のリボン掛け。縦方向リボンの追加。

    1/ Tape V Baseレイヤーにドロップシャドーを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定:

      オフセットX、Y=共に、2
      ぼかし半径=4
      不透明度=80

Step11-2 ブレンドの適用。

Step11-4 レイヤーモード変更。

Step 11

 十文字のリボン掛け。縦方向リボンの追加。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Tape V Gradation
    背景=透明

    2/ Tape V Gradationレイヤーにブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=Step1で作成したグラデーション(作例では、Golden Simple)
      形状=線形
      グラデーションの適用方向=選択範囲の右上から左下

    3/ Tape V Baseレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=オーバーレイ

    4/ Tape V Gradationレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=焼き込み

Step12-4 ストロークの追加。

Step12-11 不要部分を削除。

Step12終了時点での縦リボンのレイヤー構造。

Step 12

 縦方向リボンに縁を追加。

    1/ Tape V Baseレイヤーから選択範囲を作成します。

    Tape V Baseレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ Tape V Baseレイヤー選択状態で、Strokeを適用します。

    Script-Fu>Stroke

    設定:
      サイズ=6
      Position=0

    3/ Strokeの適用で生成されたレイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Tape V stroke

    4/ Tape V strokeレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=覆い焼き

    5/ 不要部分を消去します。Cuboidレイヤーより選択範囲を作成します。

    Cuboidレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    6/ 選択範囲を反転します。

    選択>選択範囲を反転

    7/ Tape V Baseレイヤー選択状態で、[Del]キーを押して選択範囲を消去します。

    8/ 生成されたDropShadowレイヤー選択状態で、[Del]キーを押して選択範囲を消去します。

    9/ 生成されたDropShadowレイヤーのレイヤー名を変更し、Tape V Baseレイヤーの下に移動させます。

    レイヤー名=Tape V Dropshadow

    10/ Tape V strokeレイヤー選択状態で、[Del]キーを押して選択範囲を消去します。

    11/ Tape V Gradationレイヤー選択状態で、[Del]キーを押して選択範囲を消去します。

Step13-2 ストロークの追加。

Step13-3 選択範囲の塗り潰し。

Step 13

 十文字のリボン掛け。横方向リボンの追加。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Tape H Base
    背景=透明

    2/ 横方向のリボンをペンツールで左図のように作成し、[Enter]キーを押して選択範囲に変換します。

    3/ Tape H Baseレイヤーで、選択範囲を白で塗りつぶします。

Step14-1 ストロークの追加とレイヤーモード変更後。

Step14終了時点での縦リボンのレイヤー構造。

Step 14

 十文字のリボン掛け。縦方向リボンの追加。

    1/ Step10から12を、横方向のリボン(Tape H Baseレイヤー)で実行します。

Step15-1 切り取る範囲。

Step15-3 重なった部分の影の修正。

Step 15

 影の修正。

    1/ 縦横のテープが重なった部分の影が濃すぎます。Tape V Drop Shadowレイヤーを選択状態にし、自由選択ツールで重なった部分だけを選択し、切り取ります。

    2/ Tape V Drop Shadowレイヤーをクリックした後、切り取った部分を貼り付け, レイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Tape V Light Shadow

    3/ Tape V Light Shadowレイヤーの不透明度を下ます。

    不透明度=60

Step16-3 ブレンドの適用方法。

Step16-3 グラデーションの修正。

Step 16

 横方向リボンのグラデーションの修正。

    1/ 横方向リボンの右側面のグラデーションが濃すぎます。これを修正します。Tape H Gradationレイヤーにレイヤーマスクを適用します

    Tape H Gradationレイヤーを右クリック>レイヤーマスクを適用

    2/ 描画色と背景色をDefaultに戻します。

    3/ Tape H Gradationレイヤーのレイヤーマスク サムネイルをクリックし、ブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=描画色から背景色
      形状=線形
      グラデーションの適用方向=グラデーションの適用方法は左図参照。

Step17-1 パスの作成。

Step17-3 選択範囲を塗り潰し。

Step 17

 縦方向飾りリボンの作成。

    1/ 飾りのリボンを作成します。縦方向飾りリボン用のレイヤーを作成します。

    レイヤー名=Ribbon V Base
    背景=透明

    2/ ペンツールで左図のようなパスを作成し、[Enter]キーを押してパスを選択範囲に変換します。

    3/ Ribbon V Baseレイヤー選択状態で、選択範囲を白で塗りつぶします。

Step18-1 ドロップシャドーの適用。

Step 18

 縦方向飾りリボンの作成。

    1/ Ribbon V Baseレイヤーにドロップシャドーを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定:
      オフセットX、Y=共に、2
      ぼかし半径=4
      不透明度=80

    2/ 生成されたDrop ShadowレイヤーをRibbon V Baseレイヤーの直下に移動し、レイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Ribbon V Drop Shadow

Step19-2 ブレンドの適用。

Step 19

 縦方向飾りリボンの作成。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Ribbon V Gradation
    背景=透明

    2/ Ribbon V Baseレイヤーから選択範囲を作成します。

    Ribbon V Baseレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    3/ Ribbon V Gradationレイヤーにブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=Step1で作成したグラデーション(作例では、Golden Simple)
      形状=線形
      グラデーションの適用方向=選択範囲の左下から右上

Step20-4 ストロークの追加後、レイヤー順序を変更。

Step 20

 縦方向飾りリボンの作成。

    1/ Ribbon V Baseレイヤーから選択範囲を作成します。

    Ribbon V Baseレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ Ribbon V Baseレイヤー選択状態で、Strokeを適用します。

    Script-Fu>Stroke

    設定:
      サイズ=6
      Position=0

    3/ Strokeの適用で生成されたレイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Ribbon V stroke

    4/ Ribbon V strokeレイヤーをRibbon V Gradationレイヤーの直上に移動させます。

Step21-1 レイヤーモード変更後。

Step 21

 縦方向飾りリボンの作成。

    1/ Ribbonに関わる各レイヤーのレイヤーモードを以下のように変更します。

    Ribbon V stroke: 乗算
    Ribbon V Gradation: 乗算
    Ribbon V Base: オーバーレイ

Step22-1 不要部分の消去。

Step 22

 縦方向飾りリボンの作成。

    1/ ストロークの不要部分を削除します。Ribbon V strokeレイヤー選択状態で上下両端を消しゴムツールで削除します。

Step23-1 パスの作成。

Step23-3 選択範囲を塗り潰し。

Step 23

 横方向飾りリボンの作成。

    1/ 飾りのリボンを作成します。横方向飾りリボン用のレイヤーを作成します。

    レイヤー名=Ribbon H Base
    背景=透明

    2/ ペンツールで左図のようなパスを作成し、[Enter]キーを押してパスを選択範囲に変換します。

    3/ Ribbon V Baseレイヤー選択状態で、選択範囲を白で塗りつぶします。

Step24終了時点。

Step 24

 横方向飾りリボンの作成。

    1/ 横方向飾りリボン用のレイヤーにStep18からStep22を適用します。ただし、ブレンドだけ変更しています。

    設定:
      描画色=ac9b7d(HTML表記)
      背景色=ffffff(HTML表記)
      グラデーション=描画色から背景色
      形状=双線形
      グラデーションの適用方向=選択範囲の中央から端に

Step25-1 パスの作成。

Step25-3 選択範囲を塗り潰し。

Step 25

 飾りリボン結び目の作成。

    1/ 飾りのリボンの結び目を作成します。結び目用のレイヤーを作成します。

    レイヤー名=Knot
    背景=透明

    2/ ペンツールで左図のようなパスを作成し、[Enter]キーを押してパスを選択範囲に変換します。

    3/ Knotレイヤー選択状態で、選択範囲を白で塗りつぶします。

Step26-1 グラデーションの改造。

Step26-2 ブレンド適用後。

Step 26

 飾りリボン結び目の作成。

    1/ グラデーションを作成します。最初に作成した Gold Simple グラデーションを改造します。

    Gold Simple グラデーションを選択後、グラデーション ダイアログで、鉛筆アイコンをクリックし左図の位置に白を追加します。

    グラデーション名=Gold Round

    2/ Gold Roundグラデーションを Knotレイヤーに適用します。ブレンドの設定は以下です。

    設定:
      グラデーション=Gold Round
      形状=線形
      グラデーションの適用方向=選択範囲の上から下

Step27-1 縁取りの描画。

Step27-1 縁取りの描画。

Step 27

 飾りリボン結び目の作成。

    1/ 選択状態を維持したまま、Knotレイヤー選択状態で、縁取りを行います。

    Script-Fu>Stroke

    設定:
      色=ac9b7d(HTML表記)
      サイズ=6
      Position=0.0

      2/ 生成されたKnot-strokeレイヤーの両端を消しゴムツールで消去します。

Step28-2 ドロップシャドー適用後。

完成時レイヤー構造。

Step 28

 完成。

    1/ 最後にDropshadowを適用して終了です。Knotレイヤーから選択範囲を作成します。

    Knotレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ Knotレイヤーにドロップシャドーを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定:
      オフセットX、Y=共に、2
      ぼかし半径=4
      不透明度=80

    まだ、リボンの下の透過部分の修正が必要ですが、一応完成にします。下に実画像を表示しておきます。

実画像。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO